世界経済の発展に新たな「エンジン」 グリーン金融で国際協力を強化へ

リリース日:2021-12-13     ソース:チャイナネットウェブページ経済ジャンル
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「世界の金融市場が大きく変化するなか、グリーン金融は主な金融チャネルの1つとなった。これは世界経済発展の新たな『エンジン』だ」。国際資本市場協会(ICMA)チーフ・エグゼクティブのマーティン・シェック氏は、国際金融フォーラム(IFF)第18回グローバル年次総会でこのように述べた。

 コロナ禍とインフレが影を落とし、世界経済の先行きには大きな下振れリスクが存在している。世界のグリーン金融は望ましい進展を遂げたが、依然として多くの問題と試練に直面している。上記の年次総会の期間中、多数のゲストがグリーン金融の発展に向け対策を提言した。

 IFFチーフエコノミストの庄巨忠氏は、「世界各国が力を合わせて協力し、グリーン金融を支援する効果的な政策の枠組みを確立、グリーン金融の定義と情報開示基準の統一を推進し、グリーン金融の国際協力を強化しない限り、厳しい試練に対処できない」と指摘した。

 中央財経大学グリーン金融国際研究院の王遥院長は、「グリーン経済やグリーン発展は、いずれも時間と空間の外部性を持ち、世界的な普遍性を備えている」とした上で、「それ故に、1つの市場だけで、1つの国の政府単独では解決できない。世界全体で協力して、1つのグローバルガバナンスメカニズムを形成、お互いの相違点を認めつつ共通点を追求する必要がある」と述べた。

 王遥院長は、「国によって経済発展のレベルや段階および産業構造が異なるため、どこに重点を置くか見方が異なる。グローバルスタンダードの確立には長期的なプロセスが必要だ」と述べた。

 マーティン・シェック氏は、「グリーン金融の発展には一般的に通用する公式がないため、地域の事情や社会・経済発展のニーズを考慮しないと、持続可能な発展に向けた事業に資金が回らない」と指摘し、「企業はグリーン・クレジットとグリーン・ボンド以外にも、持続可能な発展を実現するためにより多くの豊富なツールを持つ必要がある」と述べた。

会議に出席した多くのゲストは、「国際協力の強化がグリーン金融を発展させるために必要不可欠な道だ」と改めて強調した。

 中国銀行計画研究センターの劉世偉総経理は、「『IFF世界金融開発報告(GFDR)』は世界のグリーン金融の発展と国際協力に注目しており、グリーン金融の発展に新たなエネルギーを注入できるに違いない」と述べた。

 「世界の金融機関は相互理解と包摂性を強化し、GDP当たり融資に対応するCO2排出量を低減することを目標に、持続可能な発展へのロードマップを研究・設計し、緊張感のある実行可能なモデル転換措置を実施すべきだ」と、劉総経理は語る。

 グローバル発表された第1期『IFF世界金融開発報告(GFDR)』と世界グリーン金融開発指数(GGFDI)および国別ランキングは、長い道程の「第一歩」を踏み出したにすぎない。

 IFF副理事長兼秘書長の祝憲氏は、「これは今後の『ルーチンワーク』と『レパートリー』になるだろう」とし、来年と再来年に関連指標体系を整備していく考えを示した。そして「グリーン金融・グリーン経済は、政府の行動や責任だけでなく、私たち11人に深く関わることだ」と語った。